こんにちは、京阪寝屋川市駅北口徒歩2分、現役進学予備校ドリーム・チームの新田です。
巷はコロナ禍が収まる気配がありませんが、みなさん元気に勉強してますか?
先日、受験生を対象にしたワクチン接種枠が設けられたという報道を目にしました。
昨年のように共通テスト第2日程が設けられる予定は今のところありません。
状況が許せば、早めに接種しておきたいですね!
今回は「学校推薦型選抜」(以下「推薦」)についてのお話です
ちらほら「指定校推薦が決まった!」という声が聞こえだす時期になりました。
「安全志向」が高まっている昨今の入試環境では、
「推薦で決めたい!」
と考える受験生は確実に増えており、
年々ニーズが高まっていると言えます。
そんな推薦は、一般選抜に次ぐ規模の選抜方式で、
なんと全体の9割以上の大学が実施しています。
ただし一口に「推薦」といっても、
国公立大学と私立大学とでは状況が大きく違います。
今回はこの推薦について解説したいと思います!
まずは国公立大学の「推薦」について
国公立大学の「推薦」は私立大学に比べて、
入学定員に対する推薦定員の割合が少なくなる傾向にあります。
ただし近年は、国公立大学でも推薦を導入・拡大する動きが広がっています。
一般選抜の後期日程を廃止または縮小することで、
「推薦」や「総合型選抜(旧AO入試)」の定員増にシフトする大学が増えているのです。
一方で、出願については「学習成績の状況(評定平均値)○○以上」が定められていたり、
「対象地域」が全国枠とは別に府県内枠が設定されていたりと、
条件や制限には注意が必要です。
また「1高校からの推薦人数制限」が設定されていることも多く、
まずは校内選考に残ることが求められる場合もあります。
選考方法については、
共通テストを課す場合と課さない場合の2タイプ
があります。
まず、共通テストを課さない場合は秋(11月)以降に出願し、
出願書類審査に加え、面接や小論文等学力を測る試験による選考が行われたあと、
年内に合格発表を行うのが一般的です。
一方で共通テストを課すタイプの場合は、
同様に秋以降の出願(共通テスト後に出願の大学もあり)、
書類審査や口頭試問等学力を測る試験で選考しながら、
共通テストの得点を加えて、2月上旬に最終合格発表されるのが一般的です。
覚えておきたいのは、共通テストを課す推薦に出願をしていても、
一般選抜(前期・中期・後期)に出願することが可能!
だということです。
ただし、「推薦」に合格した場合はその大学に進学することが前提となります。
つまり原則第1志望に限った入試だということです。
次に私立大学の「推薦」について
私立大学の「推薦」による入学者比率は40%以上を占めており、
一般選抜と並ぶ私立大入試の大きな柱といえます。
私立大学の推薦では、一般選抜と同様に多様な選抜が実施されています。
主なものを挙げると、
★指定校推薦
私立大学と指定高校との関係のうえに成り立つ「推薦」で、
高校ごとに推薦枠(人数)が決まっています。
多くは夏休み前後に推薦リストが高校から発表され、
「推薦」を希望する生徒の中から、成績(評定)や部活動、
その他課外活動などを総合的に判断して、
高校が選考する場合が多いようです。
選ばれた生徒は、その後大学が実施する試験を受験することになりますが、
ここでの合格率はほぼ100%になるようです。
なお、指定校推薦は専願受験が前提となっており、
秋に大学から合格通知を受け取った時点で受験終了となります。
しかし、大学入学までの期間はもちろん、
入学後も母高校の代表であるという自覚を持って学習を続けることが求められます。
★公募制推薦
在籍する(した)高校の推薦があり、かつ大学が求める出願条件を満たしていれば、
原則として誰でも出願できる「推薦」です。
原則11月から出願が始まり、12月にかけて選考が行われます。
選考方法は、出願書類のほか面接や小論文などの試験を実施する大学もありますが、
学科試験を課す大学も多く、
そういった大学では一般選抜の前倒し的な色合いが濃くなっています。
ただし秋に実施されるため、各科目基本的なレベルの出題が中心で、
さらに1~2教科での入試が主流です。
また、多くの大学では、他の推薦や、一般選抜との併願が可能です。
ただし中心は中堅私立大学であり、
一部の大学では競争倍率が高くなるなど注意が必要です。
メリット or デメリット?
公募推薦を受験するかどうかについては、
そのメリット・デメリットを十分に考えたうえで決めましょう。
①第1志望の大学であれば合格で受験が終了できる
②早めに「本番」を経験できる
③合格校を確保することで気持ちにゆとりと勢いが生まれる
①一般選抜まで合格を確保するにはお金がかかる
②不合格になったときのショックが大きく、立ち直れないまま年を越してしまう(人もいる)
③合格を確保でき、気持ちが緩む(人もいる)
④公募推薦対策に時間を取られ、それ以外の科目の勉強ができない(人もいる)
などが考えられます。
大学によっては多くの推薦定員を設けているところもあり、
チャンスを積極的に活かしたい大学があります。
また、近年活用が広がっている「英語の外部試験」は、
推薦でも有効になることがあります。
公募推薦には他にも「自己推薦」や「スポーツ推薦」など
高校での活動や実績が評価される入試形態があり、
自分の志望校や特性を踏まえて受験するかどうかを考えることが大切です。
もし迷ったらご相談くださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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